ENIACの再現とつぶやいてみたら、oshさんからENIACシミュレータ(エミュレータ)を教えてもらいました。試してみると、たしかに、ワイヤード・プログラミングらしきパッチボードが表示されます。でも、Safari上のJavaランタイムで走らせていたら、Safariごと落ちてしまいました。というわけで、真空管が故障するところまで再現されているかどうかは確認していません。
ENIACがあるなら、バベジの解析機関をコンピュータ上で製作した人がいるのではないかと期待してみます。解析機関は、プログラムを与えて実行させる計算機の元祖だそうです。これは、製作に着手されることもなかったのですから、再現というより新たな製作です。
そういえば、ひと昔前まで、有効数字2桁の掛け算・割り算は計算尺を使っていました。もっと精度の高い計算は手回し計算機の出番です。これが普及する前は、大規模な計算は対数表と人海戦術に頼っていたそうです。なんでも、計算部屋という部屋が用意され、そこで女性事務員たちが数字を対数に替えていたのだとか。大規模な計算を必要とする当時の先端技術製品は、こんな牧歌的な風景の中で設計されていたのです。
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