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Tuesday, March 14, 2006

可読文字文化

UNIXやインターネットは、ビジブルキャラクタ(可読文字)のテキストに支えられています。

むかし読んだ「UNIXプログラミング環境」の内容の半分くらいは、grepだの、sedだの、awkだのといったテキスト処理言語の説明に当てられていました。UNIXはプログラムを作って動かすツールだけでなく、テキスト文書を作るツールもいろいろ用意されました。roffやTeXはテキストファイルにマークアップを入れて印刷出力を整形しますね。

UNIX自体もテキストファイルに支えられていま(す|した)。カーネルを生成するジェネリックから、パスワードや端末・プリンタ設定などさまざまな設定ファイルもみなテキストです。また、インターネットを支えるさまざまなプロトコルはすべてTCP/IP上を流れるテキストによって操作されます。httpしかり、smtpしかり、pop/imapしかりです。もちろん、htmlやxmlもテキストです。

テキストは効率は悪いですが、融通無碍です。

扱うデータの型を意識しません。データ型を意識するということは、計算機上での表現形式を意識するということです。たとえばC言語のshortという数値の型は、2バイトで±2の15乗までの整数値を表現できます。一桁ずつ1バイトを消費するテキストに比べて効率良く表現できますが、範囲が制約されてしまいます。

ウェブサイトで広く使われるプログラム言語はperl、ruby、phpなどです。いずれもいわゆるスクリプト言語、すなわちテキストで構成されたプログラムをコンパイルせずにそのまま動作させるものです。そして、データ型を意識しない点も共通します。これまた、可読文字文化を体現しています。

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