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Tuesday, March 07, 2006

標準は戒名だった

情報技術の標準は、ある時期から戦略的・攻撃的に作られるようになりました。製品に標準という箔をつけて商品価値を高めること、そんな目的で標準策定に積極的に関わるベンダーが増えてきたのです。

OASISやWeb Serviceなどの標準化活動は、まさにその典型といえるでしょう。こうした活動では、自社がすでに実現している技術を標準に押し込もうとします。機能レベルの高いところに押し上げようとする攻撃的な交渉が展開されます。

一昔前は、逆に、低きに流れる嫌いがありました。たとえばUNIXを標準化しようとしたOSF(Open Software Foundation)やUI(UNIX International)のように。それぞれ、たくさんのベンダーが集まりましたが、持ち寄ったものから共通部分を括りだそうとした標準化活動は、自社の権益を防御することに軸足が置かれ、足並みが揃う技術レベルの低い部分で標準化を図るものとなりました。

その頃、NTT研究所にいらした竹内郁雄先生は、こう喝破されました。標準とは技術の戒名である、と。

標準化活動はたくさんの人が関わります。したがって、それはきわめて政治的となります。などというお話はまたいつか。

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